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講演・発表報告
社外で行った講演や、冊子で発表したレポート、参加イベント等の報告です。

2005/12/13 「海藻資源NO.14」2005年12月号
2006/06/24 第5回応用藻類学シンポジウム
2006/11/06 中日新聞
2006/06/08 第51回岐阜県寒天展示品評会
2007/03/26-28 国際海藻産業展出展
2007/06/05 第52回岐阜県寒天展示品評会参加
2007/12/08 日経新聞の取材。毎週土曜日のNIKKEIプラス1
2008/06/04 第53回岐阜県寒天展示品評会参加
2008/08/20 「日経マガジン」8/17, p.14「伊豆のプライド・ところてん」
2009/01/01 読売新聞(岐阜版)
2009/01/24 日本農業新聞
2009/02/26 料理教室にて寒天料理を紹介
2009/04/24 「(株)げんきの郷」(愛知県大府市)にて寒天惣菜の紹介
2009/06/05 第54回岐阜県寒天展示品評会参加
2009/10/09 2009秋期藻類シンポジウム
2010/02/04 展示会参加〈(有)大森商店50周年記念展示会〉
2010/02/10 「日本テレビ・スッキリ」で放映されました!
2010/05/21 第55回岐阜県寒天展示品評会参加
2010/07/07 日本食糧新聞
2011/05/20 第56回岐阜県寒天展示品評会
2011/08/17 中日新聞・知多版
2012/05/24 第57回岐阜県寒天展示品評会
2012/07/11 日本食糧新聞
2012/07/13 夏の企画展示会「藻類が未来を救う」のご案内
2013/05/23 第58回岐阜県寒天品評会
2013/08/11 月刊誌「むすび」
2014/05/23 第59回岐阜県寒天品評会
2015/05/22 第60回岐阜県寒天品評会
2016/05/20 第61回岐阜県寒天品評会
2017/05/19 第62岐阜県寒天品評会
2018/10/12 2018 #27秋季藻類シンポジウム発表
2019/05/24 第64岐阜県寒天品評会
2019/07/17 日本食糧新聞
2019/07/17 日本食糧新聞
2021/01/24 中日新聞 知多版
2022/01/31 日本食糧新聞

2009/01/01 読売新聞(岐阜版)

山岡の寒天づくりで、弊社の委託工場であるマルナカ寒天が掲載された。

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2009/01/24 日本農業新聞

岐阜、山岡町の寒天づくりについての記事で、元旦と同じくマルナカ寒天が紹介された。

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2009/02/26 料理教室にて寒天料理を紹介

 寒天が美味しい健康食品であることは、平成17年の寒天ブームで一般消費者の方にも認知された。寒天で作ったコーヒーゼリーや杏仁豆腐はプルンとした食感が楽しめ、手前味噌であるが筆者も好きな食品の一つである。しかし、そういった使用方法以外にも、サラダやスープの具材として簡単で美味しく使用できることはあまり知られていない。
 今回はこういった簡単な料理方法も皆様に提案したく、料理教室で講習させて頂いた。協力して頂いたのは中村とめ子校長先生が経営する愛知県安城市の「家庭の光・料理専修学校」。講演者は弊社フードコーディネーターの森田百合子。
 校長先生の中村とめ子氏は、料理教室以外に、食をテーマに世界中を旅行されており、非常にバイタリティーに溢れた魅力的な方であった。イタリアのピザは国旗の三色のみしか使わず、それによって愛国心を表現しているとのお話しは非常に興味をそそられた。
 試食会では弊社の寒天を使用した「はちみつレモン」を紹介させて頂いた。これは筆者も好きな料理であり、殆どの方が美味しいと言って頂いている料理である為、この料理を紹介させて頂いた。初めに森田百合子が「はちみつレモン」の作り方を説明し(レシピは下記)、その他にも「スープの具材」としても美味しく使用できることを紹介した。寒天をそのまま食べる方法は、中村校長先生を初め、参加者皆様にも馴染みが無かったようで、ご好評を頂いた。参加者の中にはどこで販売されているかと聞いてくれる方もおり、全体として今回の講習は成功であったと思われる。
 今後もこういった美味しくて簡単な料理方法を広め、皆様のお役に立てればと思う。

(報告/研究室長 森田尚宏)


《はちみつレモン(4人分)》

カット寒天 8g
はちみつ 大さじ3
レモン汁 大さじ1.5
にんじん 15g
 …3cmの長さにして千切り
グレープフルーツ または 甘夏 2個
 …実を取り出し、一口大にする
ミニトマト 200g
 …ヘタをとり湯むきする

(1)カット寒天を洗って水で10分ほど戻し、水を切る。
(2)はちみつとレモンではちみつレモン汁をつくる。
(3)全て具材とはちみつレモン汁を混ぜて出来上がり。
※冷蔵庫で冷やしてお召し上がり下さい。冷蔵庫で1週間くらい保存できます。

中村校長先生(左)と 
 講演者・森田百合子(右)

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2009/04/24 「(株)げんきの郷」(愛知県大府市)にて寒天惣菜の紹介

 寒天が美味しい健康食品であることは、H17年の寒天ブームで一般消費者の方にも認知されている。寒天で作ったコーヒーゼリーや杏仁豆腐(アンニンドウフ)はプルンとした食感が楽しめ、手前味噌であるが筆者も好きな食品の一つである。しかし、そういった使用方法以外にも、サラダやスープの具材として簡単で美味しく使用できることはあまり知られていない。
 現在、こういった簡単な料理方法も皆様に知って頂きたく、活動をしている。前回は安城市の料理教室で講習させて頂いたが、今回は大府市の「げんきの郷・はなまる市」様で簡単な寒天料理を紹介させて頂いた。
「げんきの郷・はなまる市」様は愛知県大府市に所在しており、多種多様な地元農産物を提供している知多半島でも有数の産直市である。敷地内には温泉施設や芝生の広場もある為、休日ともなれば家族連れの方々が多数来訪して一日を楽しみ、地元活性化に大いに貢献している。弊社も地元天草を使用した寒天を販売させて頂いており、微力ながら地産地消に貢献させて頂いている。今回、簡単な寒天料理を紹介させて頂くことで更なる地元活性化のお役に立てればと思い、試食販売会をさせて頂いた。
 試食会では弊社の寒天を使用した「はちみつレモン」(レシピは2009/02/26号を参照)を紹介させて頂いた。これは筆者も好きな料理であり、殆どの方が美味しいと言って頂いている料理である為、この料理を紹介させて頂いた。寒天をそのまま食べる方法は皆様も馴染みが無かったようで、これから暑くなっていくこの時期にあっているとご好評を頂いた。寒天をそのまま食べる方法は「はちみつレモン」以外にも多数あり、スープに入れる方法やハルサメ代わりとしても使用できると併せて紹介させて頂いた。
 寒天は食物繊維が豊富で健康的な食材な為、今後もこういった美味しくて簡単な料理方法を広めていきたいと思う。

(報告/研究室長 森田尚宏)

寒天惣菜(はちみつレモン)の紹介

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2009/06/05 第54回岐阜県寒天展示品評会参加

 例年、この時期に岐阜県山岡町で天然糸寒天の品評会が開催される。この品評会は国の農林水産祭の行事の一環として開催されるものである。今年は6月5日に開催され、製造業者や流通問屋以外に、恵那市長や県議会議員等の行政の方々も出席された。
 来賓からは、地域ブランドに認定された山岡の糸寒天は全国的な特産品であり、是非ともこれから発展させていって欲しいとの激励を頂いた。また料理の主役から脇役まで幅広く使用できるとのコメントや、伝統的な食材であるが、新たな開拓を目指しほしいとのコメントは、寒天産業に従事する方々に大いに勇気づけた。
 出品された糸寒天は全部で100点あり、ゼリー強度や粘度、融点、灰分、色沢、形状等で評価を受け、優秀賞4点と優良賞4点が表彰された。今年の製品も例年に違うことなく、いずれも上品であり、その中で弊社糸寒天は東海農政局長賞を頂いた。
 懇親会では明智鉄道の寒天列車で出される寒天料理を頂いた。羊羹やゼリーはもちろん、寒天寿司や寒天蕎麦とバラエティーに富んでおり、とても美味しく頂けた。糸寒天の可能性を感じるとともに、このような使い方を皆様にも知って頂ければと思った。
 岐阜県寒天研究室からはゼリー強度300gc以下の糸寒天を研究しているとの発表があった。平均分子量13万以下の糸寒天を開発し、介護食用として目指しているとのことであった。こういった開発が寒天産業に新たな追い風となり、発展していくことを願い、品評会は幕を閉じた。

(報告/研究室長 森田尚宏)

受賞を喜ぶ頭領

美味しい寒天料理の一例

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2009/10/09 2009秋期藻類シンポジウム

伝統的なアジアの藻類文化
日時:2009年10月9日
会場:学士会館
主催:日本海藻協会

【総括】
 秋期海藻シンポジウムが東京の学士会館で開催された。今回は世界における海藻の利用方法を紹介していただいた。食用はもちろんのこと、神事にも使用されているという事実は非常に興味を抱いた。発表者に以下の論文の掲載許可をいただいたのでご紹介する。

【演題1:メコン川流域の藻食文化-板海苔状カイペーン-】
演者:鰺坂哲朗(京都大学農学研究科)
・ラオス北部のルアンプラパン周辺では「カイペーン」と呼ばれる板海苔状食品が生産されている。この板海苔状食品はシオグサ属植物が原料であり、日本の海苔とは異なっている。本公演ではこの食品の加工工程を紹介するとともに、カイペーン以外のシオグサの食用利用やラオスの人々の生活や淡水産シオグサの利用の変遷・将来性についても紹介する。
・海藻を使用する文化は多くないと思われるが、実際は世界で広く使用されており、その方法も実に様々である。日本でも海藻の食文化を更に広げていくことが肝要と感じた。
【要旨】
・カイペーン(ラオス産シオグサの板海苔状製品)の採集・加工工程は以下の通りである。@シオグサの採集。A水洗と異物除去。B原藻の仕分け。C展開。D調味液による味付けと整形。E添加剤(薬味・後出し)の添加。F天日乾燥。Gはぎ取り。H包装。I販売。この内、A水洗と異物除去が最も時間をかけるという。ラオス北部でも日本と同様、こういった作業は重要である。
・調味液と添加剤の種類は様々であり、スターフルーツや塩、化学調味料、カー、トマト、ゴマ、ニンニク、ネギ等である。最近では調味液に化学調味料を使用することが多く、これは外国人観光客の好みに合わせているところが大きい。
・カイペーン原型としては、中国雲南省に広く分布するタイ族がメコン川沿いに南下することでシオグサの食用利用がメコン川周辺に伝播したのではと考えられる。味付けについてもいろいろなバラエティーが用途によって開発されたのではないかと考えられる。
・ラオス北部のルアンプラパン付近では紙すきによる和紙作りがさかんに行われている。その製造方法が「カイペーン」の製造方法と似ており、興味を引くところである。
・カイペーン以外のカイ(シオグサのラオス名称)の利用方法としてはモックカイ、オーカイ、カイニョン等がある。カイペーンを含めたカイの食用利用は今後も拡大する可能性があるが、急激な都市化により河川の汚染がひどくなるとカイの生育自体にも影響し、食用として利用できなくなる。村の汚水処理などを行って水質がこれ以上悪くならない手段が必要である。

→演題1論文PDF

【演題2:日本人の海藻利用−神代への旅−】
演者:濱田仁(富山大学医学部)
・四方を海に囲まれた日本では、人々は古来魚介類とともに海藻を採取して生活を営んできた。海藻は食料としてだけでなく、製塩、薬、洗い張りや漆喰の材料、子供の遊びなどにも用いられ、その役割は大きい。
・今日残る多くの古社の創立は有史以前、つまり神代の時代に遡るが、海に近い古社では海藻を用いた古い神事や祭礼が見られることが多い。特にホンダワラ類はお祓いに、ワカメやコンブは新年の祝賀などに用いられ、当時の日本人の日常生活、精神生活が再現されて、貴重である。本公演ではこういった海藻を用いた神事を中心に紹介する。
【一部要旨】
・神道ではケガレを祓い心身を清浄に保つことは重要で、その為に大麻(おぬさ)を用いてお祓いや潔斎を行う。ところが、島根県では神事や忌明けの際、大麻の代わりにホンダワラ属の海藻を用いる。生命力に溢れ、清浄な海を象徴する海藻でお祓いしたのが後に内陸でも便利な大麻に変わったのではないか。
・佐太神社は出雲國風土記や延喜式にも載る格式高い神社である。その佐太神社には門の前の石段下に参拝者がお祓いに用いた海藻を置く潮草架けがある。これは、身内の不幸の時、海藻と海水を神社に持参し、海藻を架けることから始まっている。昔は海藻を架けるところがなく、賽銭箱の隅や欄干などに架けていたが、神社が傷むと言うことで海藻架けができたというわけである。
・佐太神社で用いられる海藻はアカモク、ジョロモク、トゲモク、ノコギリモク、ホンダワラ、ヤツマタモク、ヨレモク等であるがヒジキは用いられなかった。伊勢神宮ではヒジキを用いられるが、対照的である。
・佐太神社の年間行事の中、最古で最重要の行事として御座替神事がある。神々が鎮座する一畳位の御座を取り替える神事で、古い生命に代り新しい生命を迎える神事でもある。このお祓いに海藻が用いられる。古代日本人は海藻や魚介類を無尽蔵に生み出す海は清浄で生命力に溢れていると考えた。また食べられる物は清浄という理念でこれらはケガレを祓い、浄め再生させる力を持つと信じられた。

→演題2論文PDF

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