毎年12月から3月にわたって行われる糸寒天の製造報告です。(概要)
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01 2023/12/21 山岡寒天見聞録@:山岡寒天製造開始
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本日10時頃の山岡町の気温は、道中の標識表示で1℃、凍結注意の電光掲示板もありました。霜が降りている箇所も見られました。晴れていますが風が吹き肌寒く感じました。お昼には一時的に雪が降りました。雪は1時間程で降り止み太陽が出てきましたが、その後も薄暗く曇ったりと落ち着かない天気でした。
今年は暖冬の影響で昨年に比べ5日程遅れての製造開始となりました。早いところでも、12月6日からの製造開始(釜込み)です。
別の工場は本格的に冷え込んだ12月16日から込み※1、12月17日に汲み出し※2、12月18日に天出し※3を行っています。今朝分も含め4日分の天出し済みで現在凍結乾燥中です。(寒天の完成品は上がっていません。)今朝の気温はマイナス4℃まで冷え込みましたが、凍てはとれませんでした。【マイナス5℃程まで冷えないと凍てはとれません。】
本日の恵那山は曇りがかっていました。(同日10時頃の恵那山の写真)昔から恵那山に雪が積もっている間は寒天が天然冷凍出来る目安になると言われています。急な天気の崩れもありますが、これからは気温も冷え込む予報で良い寒天が出来そうです。
今後、天候が定まる事を期待したいです。
※1 釜に天草を入れ煮熟する。
※2 寒天汁を凝固船(小舟)に移し、凝固させる。
※3 外に並べた簀に寒天を突き出す
(作成者/森田祐貴)
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雲がかかる恵那山
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02 2024/01/05 山岡寒天見聞録A:山岡寒天製造開始
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あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
本日10時頃の山岡町の気温は、道中の標識表示で7℃。日陰のところには霜が降りている箇所も見られましたが、風が少なく太陽も出ており暖かく感じました。
年が明けほとんどの工場が製造を再開しています。
年末からの寒天製造については、暖冬の影響で冷え込まなかったり、雨が降ったりでなかなか凍てがとれませんでした。しかし昨晩から今朝にかけて冷え込みようやく凍てがとれた状況です。
恵那山にも雪が積もり今朝は真っ白になりましたが、その後また暖かくなり雪が溶けて白い箇所も減っていました。(10:30 図2)
今年は季節が早まった暖かさではなく、急な温度上昇と思われる為、今後気になるところです。年によっては、2月の頭頃、急に暖かくなり凍てが取れなくなる事がある為、こちらについても気になるところです。
(作成者/森田祐貴)
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山岡のとある工場
本日の恵那山
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03 2024/02/01 山岡寒天見聞録B:寒天作り最盛期
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本日10時半時点での天気は曇り、道中の標識表示で8℃。風はなく暖かく感じました。棚場は氷が溶けて足下が悪い状況です。
昨日から少し雨が降りましたが割と早く上がり、棚場には雨除け用のシートが被った寒天と天だし中の寒天が並びます。(図1)
この後2月5、6日は心配な天気ですが、それ以外は気温も低く落ち着いた予報で、しばらく順調に製造が出来そうです。現状は予定通り2月中旬頃まで製造予定です。
例年通り、質の良い寒天が出来ています。
(作成者/森田祐貴)
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棚場の状況
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04 2024/02/08 山岡寒天見聞録C:順調に製造中
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本日13時時点での天気は晴れで、道中の標識表示で9℃。お昼時という事もあり、とても暖かく感じました。
前回の報告以降、予報通りの天気で5、6日は雨が降りましたが、その後は良い天気が続き、夜から朝方にかけてしっかりと冷え込む日が続いています。※昨日は18時半頃に凍てが取れました。(例年では、凍てが取れるのは19時頃。)また、今朝は-7℃まで冷え込み、昼間にかけての気温差の大きい寒天作りに最適な日が続いています。これにより、質の良い寒天の製造が順調に進んでいます。
作業場では、乾燥から上がってくる寒天の処理に追われています。
来週からは暖かくなる予報なので、寒天製造は今週までがピークとなりそうです。
(作成者/森田祐貴)
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棚場の状況
本日の恵那山
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05 2024/02/20 山岡寒天見聞録D:寒天製造も大詰め
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本日11時時点での天気は曇りで、道中の標識表示で19℃。風はありましたが暖かく感じました。朝方に雨が降った事もあり、棚場には大きな水たまりが出来ていました。
現状は寒天の乾かしに苦戦している状況です。
今朝も雨が止むとすぐに乾かし途中の寒天を広げる工場や、雲行きが怪しいと判断し、広げない工場がまちまちな状況です。
急な雨もありますが、前回の報告以降もおおよそ予報通りの天気で、暖かい日が続いています。今後も暖かくなる予報から、今期の寒天づくりも今週でピークを迎えます。
(作成者/森田祐貴)
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工場の棚場
11時頃の恵那山
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