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天然糸寒天製造報告 平成12年度(2000)
01 2000/11/19 干し場の杭打ち作業
02 2000/11/29 干し場杭打ち完了
03 2000/12/03 山岡町役場前温度計
04 2000/12/09 寒天製造開始
05 2000/12/21 天然寒天の凍結融解
06 2000/12/25 雪ふり時の囲い風景
07 2001/01/01 新寒天
08 2001/01/03 雪降りの毎日
09 2001/01/23 寒天研究室
10 2001/02/10 乾燥全開
11 2001/02/16 寒羅紗
12 2001/02/25 恵那山の雪

01 2000/11/19 干し場の杭打ち作業

 天然寒天の天火乾燥のための干場の棚作りの作業風景である。秋の稲の刈り終わり後の田圃に、杭を打ちつけていく。
 今年は例年に比較して暖かく、作業は5日ほど遅くなっている。ちなみに今日の日中気温は11度であった。
 今年の初釜(製造開始日)予定は12月になってからの工場が多いようである。縁起をかつぎ日柄の良い日にスタートする慣習があるので、今年は大安の2日を初釜にするところが多いようである。

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02 2000/11/29 干し場杭打ち完了

 干場の準備はほとんどできあがってきている。ここに約18日分くらいのところてんが突き出されることになる。
 ここのところ温度の下がりがやはりかんばしくなく、昼の温度は11度くらいである。ただ、晴れると朝は下がる。今朝は晴れて、放射冷却で−2度ほどになった。
 初釜スタートが2日というのは早いほうで、12月4日または5日、中には8日くらいのところも出そうである。これは例年に比較して1週間から10日ほどの遅れになる。

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03 2000/12/03 山岡町役場前温度計

 岐阜県恵那郡山岡町の役場前の路上設置の温度計である。今日12月3日午後3時での温度は9度であった。
 寒天の干し場は風が通ることもありこれより2度ほどさがる。午後7時では5度でまだ暖かい。曇っていたため温度の下がりはいまひとつである。昨日は晴れていたため、朝の温度は零下4度になった。
 2日にスタートした釜もあるが、大半は5日が初釜のようである。これでいくと製造日数、ひいては生産量が昨年の1割程の減少になる。

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04 2000/12/09 寒天製造開始

 12月4日から寒天の製造に適した温度になってきた。朝の最低温度は7日−7℃、8日−8℃、9日−7℃と晴れているとよく冷えている。
 干し場の突きだしたところてん(生天)は、前日の夕刻6時すぎに凍り始め、厚さ約4cmの内、半分近く凍っている。
 写真は、白く凍った生天が数日分並んだところである。日中は陽に晒され、凍った部分が融け水分が除去される。夜間にはまた凍る。この繰り返しが約10日から14日続き、乾燥しあがっていく。
 次回の写真では、凍っている部分の拡大写真を掲載予定である。

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05 2000/12/21 天然寒天の凍結融解

 遅れてスタートした今年の天然寒天製造は、その後比較的順調な天候に恵まれてきた。が、しかし、ここ4日ほど朝の最低気温が零下にならず、凍結工程がストップ状態である。
 写真は、前日の夜から凍った寒天が、日中の気温上昇により表面が乾燥しかけている途中状態である。
 凍結、融解、乾燥の繰り返しで順調にいけば、10日から14日で白い天然寒天が仕上がっていく。寒天の長さ34cm。生天中の水分は、融解して水となって下に落ちる分とそのまま昇華して抜けていく分がある。
 今年の新寒天は、最初の炊き始めの3日分くらいが上がってきたが、その後は天候にはばまれ一服状況である。

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06 2000/12/25 雪ふり時の囲い風景

 クリスマス寒波がやってきた。
写真右/今夕から雪降りになる予報である。乾燥工程にあり、あと2〜3日くらい天気が良ければ乾きあがるものは、雪や雨に当たらないように4段から5段積み上げてビニールシートで覆っておく。
写真左/その日の朝、天筒にて突き出されたところてんは生天(なまてん)という。

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07 2001/01/01 新寒天

 今年の新寒天である。
 12月に入り、寒さは順調にきたが、その後、日中の天候は曇りや雪が多く、今のところ新物の出来上がり数量は少な目である。天候不順により乾燥工程で進まず、正月休みにはいった。
 新寒天価格は昨年並みの気配である。

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08 2001/01/03 雪降りの毎日

 年末から曇りや雪降りの日が多くなった。3日の日も朝から雪が降り、寒天の干し場は積み上げて覆いをかぶせた改良台で一杯になっている。
 ここにすでに18日分の製造途中の寒天がたまっている。広さにして約5反(1500坪、5000平方メートル)分である。だいたい各工場とも18日から20日分の干し場が普通である。
 晴天になって乾燥が続かないと、正月休みの3日をさらに延長して休むことになる。

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09 2001/01/23 寒天研究室

 今年になってから雪降りに日が多くなっている。1月は寒中のこととて昼間の天候は期待しにくいところであるが、今年の場合は異常である。
 干し場がいっぱいになり、多いところでは正月休みを含み7日間以上のところも出たようである。今後、天気の回復を見込み、順調に生産できたとして70日から75日くらいの予想である。
 例年80日から85日程度であるから10日間の減、約10%から15%の製品減となる見込みである。
 写真は岐阜県恵那郡山岡町にある寒天研究所である。主な業務は、冬期は毎日製品の検査である。主な検査項目は、ゼリー強度、融点、粘度である。その検査結果をもって、日々の製造の参考にしている。

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10 2001/02/10 乾燥全開

 久しぶりの天気である。2月になり少し、天気が安定してきた。
 今日は、干し場全体が総開きの状態である。これでようやく一息つけるようになった。これからは日照時間が長くなってきているから、まず心配は無い。
 1月は近年になく天気が悪く、休み日数が正月のいつもの3日間にプラス7日前後増えたことになった。今月の20日過ぎには寒天製造の終了予定である。

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11 2001/02/16 寒羅紗

 寒天製造も残り1週間ほどになってきた。この時期にしては雪がかなり残っている。
 写真は、生天を突き出したあと寒羅紗をかけ乾燥を防いでいる状態である。2月は陽射しが強くなってくるから、なるべく凍る前は乾燥させない工夫がいる。

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12 2001/02/25 恵那山の雪

 恵那山、標高2191m、中央アルプス最南端に在る東濃地区一の名山である。
 右側の写真は1月に社長個人通信で載せたものである。この写真の右側方向から見ると左の山岡町からの写真になる。恵那山に雪が残っている間は、まだ寒天は凍るとされている。ここ4日ほど暖かい4月陽気であったが、今日は午後3時すぎから冷えてきた。
 23日まで釜を炊き、今朝の天出しで終了。今夕から明朝の冷え込みに期待する。
 都合昨年84日、今年72日の製造期間となり単純に計算すると14%減産になる。

2001/2/25 山岡町より望む

2001/1/6 蛭川村より望む

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