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てんぐさ入札会報告
毎年6月から10月にわたって行われるてんぐさ入札会の報告です。
てんぐさ入札会報告 平成28年(2016)
00 2016/04/09 平成27年度てんぐさ概況
01 2016/04/16 静岡県第2回入札会
02 2016/06/09 静岡県第3回入札会
03 2016/06/21 徳島県第1回入札会
04 2016/07/08 愛媛県第1回入札会
05 2016/07/14 静岡県第4回入札会
06 2016/07/15 三重県第1回入札会
07 2016/07/20 神奈川県・城ヶ島 第1回入札会
08 2016/07/21 東京都第1回入札会
09 2016/08/10 長崎入札会
10 2016/08/23 和歌山県入札会
11 2016/08/24 神奈川県・城ヶ島 第2回入札会
12 2016/08/30 三重県第2回入札会
13 2016/09/01 高知県・入札会
14 2016/09/02 徳島県・第2回入札会
15 2016/09/06 愛媛県第2回入札会
16 2016/09/15 東京都第2回入札会
17 2016/10/13 静岡県第7回入札会
18 2016/11/11 静岡県第8回入札会
19 2016/11/17 東京都第3回入札会
20 2016/12/02 平成28年度(平成28.4〜平成28.11)てんぐさ概況 

00 平成27年度(平成27年4月〜平成28年11月)てんぐさ概況

 全国のてんぐさ入札(生産)量

以下の表は、平成27年までの年別てんぐさ生産数量(入札数量+入札外数量)です。

産地\年 平成27年 平成26年 平成25年 平成24年 平成23年 平成22年 平成21年
東京都 44 52 53 63 53 57 59
静岡県 111 106 117 115 101 155 219
三重県 8 8 16 15 11 18 11
和歌山県 9 12 14 14 21 13 15
徳島県 26 45 32 37 37 34 21
愛媛県 149 160 146 86 80 69 70
高知県 11 29 40 18 36 20 39
長崎県 20 13 23 21 26 15 16
上記産地計 378 425 441 369 365 381 450
全国生産量 486 510 559 481 489 442 558

(単位:トン)株式会社 森田商店 調べ h28(2016)/4/9

 平成27年の全国生産数量は入札数量と入札外数量で486トンになった。平成26年510トンの95.2%となり平成25年の559トンから2年続きの減産で今年は500トンを切る結果となった。
 平成27年は当初西日本地域では減産予想がされる一方、東日本地域である東京都伊豆諸島、静岡県伊豆半島、千葉県房総半島では増産傾向にあるように見られた。
 しかし、6月以降梅雨と台風の発生の多さにより急激な減産となった。 気象庁発表の平成27年の本土台風接近数(本土いずれかの気象官署に台風の中心が300km以内に入った台風)は5月から8月にかけて4個とされている。
 この期間は丁度天草の収穫時期であり、台風が発生するとうねりが海岸に打ち寄せ出漁できなくなる。ちなみに本土台風接近数は平成26年では3個、平成25年では1個、平成24年4個である。
 結果、入札会数量では平成24年、平成23年と同様300トン台に落ち、相対取引の入札会外数量を含めても500トン切れとなった。
 価格面では平成27年春からの入札会落札価格は前年比15%〜30%高でスタート、減産傾向が顕著となった8月18日和歌山県の入札からさらに高騰、前年の50%〜60%高の値をつける品も出た。
 その後も高値が相次ぎ11月5日東京都第4回入札会の天晒荒1等品では1kgあたり2,568円までの値が付いた。
 これは寒天、天草ブームのあった平成17年、その翌年平成18年以来約10年ぶりの価格である。
 また、海外動向では韓国からが平成27年で435トン(平成26年376トン)モロッコからが平成27年で694トン(平成26年635トン)となっている。平成27年の総輸入量は1,680トンである。(平成26年1,358トン)
 平成27年の総輸入数量(韓国59トン増、モロッコ59トン増)は増えているが、価格は現地価格の上昇と為替の円安により対前年比、韓国22.4%高、モロッコ21.7%高となった。一昨年と比較すれば韓国41%高、モロッコと28%高となっている。
 また、平成27年度(平成27年12月〜平成28年2月)の天然寒天生産は平成27年12月初旬が暖冬の為製造開始時期が2〜3日遅れ、細寒天(主に岐阜県)、角寒天(長野県)共に5%ほどの減産となった。価格は原藻高と生産減が重なり、細寒天で10%高、角寒天で7%高となっている。生産数量減から平成28年10月〜11月にかけて細寒天、角寒天共に逼迫する可能性がある。
 一方、平成28年春からの国内天草浜価格を推し量るに、モロッコ天草の輸出規制(平成23年から)が続く現状の海外情勢から若干の好転が期待されることと、為替が対ドルで昨年の1ドル120円〜125円(平成27年4月、月間終値平均1ドル=119.5円)から今年の1ドル110円前後(平成28年4月8日終値1ドル=108.2円)の円高にふれていることから海外品の今までの高値が是正されることを考えれば、国内品は多少の上げ下げはあるものの平成27年前半の価格(後半の高騰価格前の価格)が基準でほぼ移行していくと推察される。
 価格面ではすくなからず浜の生産意欲は維持できると思われるので、数量増は作柄と採取時期の海況状況によるところとなる。

(報告/社長 森田庄次)

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01 2016/04/14 静岡県第2回入札会

 第1回入札会は2月に開催され今回は早くも第2回入札会。第1回の出品は仁科のみ、今回は仁科に加え八木沢も加わって827本の出品となった。去年の第2回の979本の出品と比べると約15%の減産である。もちろん今回の天草は今年採取されたものではなく去年採取されたもの。八木沢はトラ晒を含む晒草、仁科は採取されたままの赤草。写真を見てもわかるように晒草、赤草とくっきり区別できるのがわかる。
 今回の特徴は八木沢に関していえば去年に比べ4割も減産であること、仁科はドラ草混じりの草が多く仁科出品量の中で6割以上を占めていること。このことから推測すれば天草の善し悪しもさることながら必要な物にはある程度の値がつくのではないかということ。仁科のドラ草混じりは量の多さからみて少しは安い値がつくのではないかということ。などと勝手に思い込んでの応札。
 結果は前回値と比べ下がることなくそのままスライドしたもの、中にはそれ以上の高値を付けるものも多くでた。ある程度、予想はしていたものの一旦上がってしまった相場はなかなか下がらないものだと感じた入札会であった。
 次回第3回入札会は伊豆半島東海岸の組合の出品も加わり6月に開催される。

(報告/専務 森田智治)

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02 2016/06/09 静岡県第3回入札会

 今回の第3回は東海岸の稲取、白浜、須崎の組合の出品も加わり賑やかな入札会となった。全体量で438本11トン弱。去年の349本に比べれば25パーセント増である。前日から浜回り。今回特に出品の多い松崎町雲見、西伊豆町仁科の各支所と東海岸を回って天草の採れ具合、生育具合を確認。見本だけではわからない選別品、等級分けの謎を現物と組合員の人の説明を受けて納得。
 応札者は7社。今年のところてんの売れ行きはどうだ、他地域の天草の生育状況はどうだ、海外の天草の輸入状況はどうだ、などと各商社話しながらの応札。終わってみれば一部高値を付けたものもあったがやや落ち着きを取り戻したかにみえた結果となった。もっとも去年の同時期の結果と比べればほとんど去年より高値を付けたものばかり。高値相場には違いない。
 この後は徳島県、愛媛県、静岡県、三重県と入札会が続く。商社にとって仕入れシーズンの幕開けである。

(報告/専務 森田智治)

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03 2016/06/21 徳島県第1回入札会

 徳島県第1回入札会が例年通り6月中旬に開催された(6月21日)。徳島県第1回入札会は、全漁連主催の入札会で初回の入札会である。この為、本入札会は今年1年の入札動向を決定する重要な入札会である。
 今回出品されたテングサの様相は全体的にカキの付着具合は少なく、良質であった。出品量は昨年よりも19%増加して、20,644kgであった(H27#1:17,404kg)。この為、各社様子を見ながらの入札となるかと思われた。しかし、次の愛媛県入札会の出品量が70トンと昨年より減産(H27#1:118トン)するとの報告があった為、今回の徳島県入札会では競争が予想された。
 入札業者は8社。各社、本入札会には気合いが入っており、通常よりも早く会場に入り、テングサを見付けていた。ピリピリとした雰囲気の中、入札会が始められた。結果、落札値は昨年の第2回入札会を参考にした価格が中心となり、予想よりも大幅な高値となった。続く愛媛県入札会に強い影響を与える入札会となった。

(報告/常務 森田尚宏)

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04 2016/07/08 愛媛県第1回入札会

 全漁連共販第2弾、愛媛県入札会。出品数量は前年の119トンに比べ今年は93トンと2割以上の減産。もっとも半月ほど前に聞いていた予定数量は70トンほどだったことを思えばその後の生産者の頑張りが想像に難くない。
 先月開かれた徳島県の入札会での高値を付けた結果が今回どれだけ影響を及ぼすのか会場に並べられた現物見本を見ながら思案を巡らす。応札商社は10社。
 10時に県漁連から数量の多いもの3銘柄については切り札の設定があるとの説明を受けて12時札締、入札。12時半結果発表。
 予想通りといえばそれまでのことだが結果はすべて高値をつけて落札。ほとんどが前年比3割以上、中には5割以上の高値を付けるものも多数出た。いくら全国的に減産傾向とはいえ末端の景気が思わしくないことを考えれば頭の痛い結果ある。
 来週の静岡県、三重県の入札はどうなることやら。
 松山空港で見かけた牛鬼。愛媛宇和島の牛鬼祭りの主役ですね。

(報告/専務 森田智治)

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05 2016/07/14 静岡県第4回入札会

 梅雨明けしたかのように照りつける暑い日差しのなか、静岡県第4回入札会が開かれた。
 今回の出品数は480本、12トン。去年の同時期は427本10.5トン。若干ながら増えている。そのうち東海岸からは76本と少なく西海岸のもの(雲見、小下田)が大半を占めた。前回の入札会では高値ながら落ち着きを見せ始めた静岡県であったが徳島県、愛媛県の高値を受けて戦々恐々の応札である。
 応札商社はファックス入札を含めて6社。結果は赤草については前回並み、晒、トラ晒については驚くくらい高値を付けたものがでた。今後の静岡県の晒天草の生産状況と来週予定されている東京都入札会での晒天草の少ない生産量の情報が高値を付けた結果となったと思われる。
 「ペルリとは俺のことかとペリー言い」なんてゲーテじゃないけどそんな言葉が出てきそうなペリー画。見方によっていろんな顔があるものです。伊豆急電車の車内で撮った一枚から。

(報告/専務 森田智治)

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06 2016/07/15 三重県第1回入札会

 三重県第1回入札会が例年通り7月中旬に開催された(7月15日)。出品量は10,264kg、前年比で281%と増産。出品量が10,000kg以上となったのは2013年より3年ぶりである。また久しぶりに三重紀州産テングサ(志摩半島以南)も出品された。
 出品されたテングサの内訳としては漂草(海に漂っていたテングサ)が多く、またアオ付が多い印象を受けた。
 入札業者は9社。三重県入札会は一品毎に入札が行われる。今回、出品量は増産したものの、入札の相場は先に実施された徳島県入札会と愛媛県入札会の影響を受けると予想され、高値で始まり、そのままの相場で終了した。

(報告/常務 森田尚宏)

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07 2016/07/20 神奈川県・城ヶ島 第1回入札会

 神奈川県・城ヶ島第1回入札会が例年通り7月中旬に開催された(7月20日)。出品量は2,149kg、前年比で146%と増産。
 出品された大部分は外天赤という等級のテングサ(2,080kg)。最近はケグサが多い傾向であったが、今回出品されたテングサはアラメの割合が多かった。ただし、毛足が短く若干細めのアラメに見受けられた。生長が遅いのではないかと思われた。
 入札業者は5社。出品量は増産したものの、これまでの流れから、落札値は高値であった。

(報告/常務 森田尚宏)

城ヶ島の海岸

城ヶ島の海岸
(テングサとカジメが生息)

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08 2016/07/21 東京都 第1回入札会

 東京都 第1回入札会が7月中旬に開催された(7月21日)。今年は5月と6月に開催される予定であったが、テングサが集荷されず、7月中旬にようやく入札が開催された。出品量は8,561kg、前年比で53%と減産である(7月中旬までの入札量で比較)。昨年度も減産であったから(前々年比で84%)、今年はかなりの減産であるといえる。
 出品されたテングサには今回の目玉であるアラメがあったが、城ヶ島テングサと同様に毛足が短く若干細めのアラメに見受けられた。黒潮の関係であろうか、生長が遅いのではと思われた。
 入札業者は9社。東京都のテングサは太いテングサであり、他産地では代替が効かない。上記の通り、出品量も激減しており、初めからかなりの競争が予想された。結果、落札値はかなりの高値となった。

(報告/常務 森田尚宏)

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09 2016/08/10 長崎入札会

 今年の長崎県天草入札会は3.1トンと昨年の7.8トンから半減になった。ひとえに対馬産が不作によって出品されずにまた、主産地の五島列島三井楽産も5トンから2.5トンと半作となっているのがひびいている。
 今年は昨年末から今冬にかけての海水温の異常(各地とも2℃から3℃高く)が影響してわかめ、ヒジキともに例年より不作、高値が続いている。天草も同様に伊豆諸島はじめ減少傾向が続いている。
 さらに天候異変といえば今夏の台風の発生の少なさである。今日までに発生は6号でしかも本土接近はない。昨年は12号がすでに7月25日に九州西海域を通過している。これも今後の水産物の出来不出来に少なからず影響を及ぼす様に思われる。
 今回は数量の少なさからFAX入札も可として2社がFAX、現地での応札は3社、計5社で行われた。
数量が少ないため、総量が漁連倉庫に集荷され全品が検品できるのも初めてである。写真にあるように奥にはイリコの品が積んであるのが分かる。
 入札結果は昨年もここの長崎産は他県と比較して相対的に高いと感じたのではあるが、さらに30%ほど高く札が入り、需給の現状をつぶさに表すこととなった。
 ただ、各地その後の集荷量の報告を聞くに高値から浜の採取意欲が高まっているのか、予想より多くなりつつある。今が高値のピークかと思えるが、そうと確定、判断できないところもあり難しいところである。
 なお、韓国済州島の入札も先月に行われ昨年比12%高であったが、為替が昨年より円高であるので日本の港着価格はまだ提示されてはいない。

(報告/社長 森田庄次)

現物が並んでいる。
奥にはイリコ(煮干し)の箱が見える。

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10 2016/08/23 和歌山県入札会

 和歌山県入札会が例年通り、8月中旬に開催された(8月23日)。出品量は11,558kg、前年比で127%と増産である。ただし、2012年13,597kg、2013年14,087kg、2014年11,352kg、2015年9,116kgであり、過去5年で確認すると平年並か若干の減産である。
 出品された主な産地はマクサ中心(ケグサ系)の太地・上野・出雲・加太と、オバクサ中心(サル草系)の和深・すさみであった。マクサとオバクサが混合している日置も出品されたが、今年はオバクサの混合率が多かった。一方で日高のオバクサの混合率は低かった。オニクサも例年通り、各産地から出品された。
 入札業者は4社。和歌山のテングサは特徴的で、好んで使用している業者もある。この為、競争も考えられたが、入札も中盤を過ぎ、各社テングサが揃いつつもある。以上の背景から落札値は若干の高値となったが、これまでのような高騰は収まりつつあるように感じた。

(報告/常務 森田尚宏)

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11 2016/08/24 神奈川県・城ヶ島 第2回入札会

 神奈川県・城ヶ島 第2回入札会8月中旬に開催された(8月24日)。出品量は1,733kgで、昨年の第2回入札会と比較して256%と増産である。第2回迄の出品量は3,882kgと昨年の第2回迄と比較しても180%(2,146kg)と増産である。過去5年で比較しても2012年2,568kg、2013年2,597kg、2014年255kg、2015年2,146kgと今年は増産である。更に今年は第3回入札会も開催予定である。
 第1回入札会で出品されたテングサはあまり生長していないように見受けられたが、今回出品されたテングサは割合生長しており、太く大きく良く分枝していた。伊豆諸島のテングサが少ない一方、城ヶ島のテングサが多く良く生長していることから黒潮の道筋が例年とは異なっているのか。
 入札業者は5社。伊豆諸島のテングサ(オオブサ;アラメ系)が今年は少なく、割合似ている城ヶ島のテングサに人気が集中すると思われたが、各社テングサが揃いつつもある。この為、和歌山県入札会と同様、落札値は高値とはなったが、これまでの高騰は収まりつつあるように感じた。

(報告/常務 森田尚宏)

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12 2016/08/30 三重県・第2回入札会

 三重県第2回入札会が昨年同様8月下旬(8月30日)に開催された。第2回の出品量は533kgと昨年の第2回の出品量と比較して12%と減産。ただし、年間出品量(第1回+第2回)は10,797kgと昨年と比較して132%と増産となった。過去5年の出品量は2012年14,912kg、2013年15,542kg、2014年7,907kg、2015年8,167kgであり、徐々に生産は回復していると思われた。
 今回の入札は出品量が少なかった為、FAX入札となった。極端に出品量が少ないことから、購入に走る業者も少なく、入札業者は4社であった。購入競争も緩んできた様相をみせている為、価格は高値ではあるが、第1回入札会の価格程にはならなかった。

(報告/常務 森田尚宏)

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13 2016/09/01 高知県・入札会

 高知県入札会が昨年同様9月上旬(9月1日)に開催された。出品量は10,683kgと昨年の出品量と比較して138%と増産した(H27;7,729kg)。ただし過去5年の出品量は2012年15,209kg、2013年30,283kg、2014年20,514kg、2015年7,729kgであり、減産傾向である。
 高知県入札会は2回に分けて行われる(昨年度は入札量が少なかった為、1回で実施)。今回も例年通り、2回に分けて入札が行われた。2回に分けて入札がされる場合、同グレードの商品でも1回目の落札価格と2回目の落札価格で大きく価格が変わることがある。更に今回は、1回目に出品されたテングサと2回目に出品されたテングサでは品質の差もあった。この為、1回目の入札価格と2回目の入札価格では大きく異なった。
 入札業者は6社。購入競争も緩んできた様相をみせている為、価格は高値ではあるが、暴騰している感はなくなり始めた。

(報告/常務 森田尚宏)

JR高知駅

高知県産テングサの見本

高知県産テングサ

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14 2016/09/02 徳島県・第2回入札会

 徳島県第2回入札会が昨年同様9月上旬(9月2日)に開催された。出品量は15,466kgと昨年の第2回出品量と比較して187%と増産した(H27;8,264kg)。年間で通してみても36,110kgと141%の増産である。ただし過去5年の出品量は2012年37,061kg、2013年31,876kg、2014年44,570kg、2015年25,668kgであり、例年並に戻ったといえる。
 この時期に出品されるテングサは夏草が多い。この為、カキやベト等が付着しており、品質が春草よりも劣るのが一般的である。しかし今回出品されたテングサを各々確認していくとカキやベト付は少なく、品質としては上々であった。
 入札業者は7社。購入競争も緩んできた様相をみせている為、価格は高値ではあるが、暴騰している感はなくなり始めた。

(報告/常務 森田尚宏)

徳島県産テングサ

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15 2016/9/6 愛媛県第2回入札会

 先週の高知、徳島に続き全漁連共販最終ラウンド、愛媛県第2回入札会である。今回の出品数量は25トン。今年の年間入札数量は第1回の93トンと合算すれば118トン。去年は149トン、2年前は160トンだったことを思えば減産傾向が続いている。徳島県、高知県と合わせた四国3県での今年の年間数量は165トン。去年は186トン、2年前は234トンとどの地域がというわけでもなく全般に減産である。この減産傾向が今年の高値相場を牽引した一因でもあったと思われるがここにきてようやく落ち着いてきた感がある。
 応札商社は9社。12時札締、12時半結果発表。夏草、2番草が主ということもあってか前回ほどの高値が付くことはなかったがそれでも中には高値を付けたものもあり、うまく落札できればなどという考えは甘いと痛感。
 今回台風12号の影響で入札開催が危ぶまれたが愛媛直撃もなく無事終了。残す入札会は伊豆と東京のみとなった。
 暑い暑いといっても早や9月。「風の音にぞおどろかれぬる」かな。

(報告/専務 森田智治)

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16 2016/09/15 東京都 第2回入札会

 東京都 第2回入札会が9月中旬に開催された(9月15日)。例年であれば、この時期は第3回入札会となるだが、引き続きテングサが集荷されず、ようやく開催されたという感じである。入札量は7,516kg(251本)、9月中旬までの入札量でみても16,077kgと昨年比で58%の減産である。過去5年間(9月中旬迄)で確認しても最も少なかった(2012年38,195kg、2013年29,562kg、2014年25,800kg、2015年27,935kg)。
 この時期に出品されるテングサは他地域と同様、夏草が多い。この為、カキやベトが付着する傾向があるが、出品されたテングサに関してはそれほどでもなかった。ただし、赤草は若干乾燥が悪いようで、圧縮されてかなり小さくなっていた。黄晒の方は夏以降の天候が不順だった為か、通常の黄晒しよりも若干色が劣っていたようであった。また、アラメとして出品された中には明らかにケグサのもの混ざっており、高値続きであるが、こういった点はしっかりとして欲しいと感じた。
 入札業者は8社。他地域よりも太いテングサが出品される東京都のテングサは代替が効かない。通常であれば前回のテングサよりも劣っている為、価格は下さがるところであるが、出品量の激減が競争を激化させ、価格は高騰した。この価格が次回以降の入札会に影響を与えると思うと考えてしまうところである。

(報告/常務 森田尚宏)

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17 2016/10/13 静岡県第7回入札会

 9月に開催される予定だった第6回入札会が、収穫量が少なく中止になったため、今回が第7回入札会となった。出品数量は586本。第1回から今回までの出品数量計は3643本。去年の同時期までの数量計は3609本。第6回が中止になったというものの去年の数量とほとんど変わらない。
 今回の出品の内、約半分が八木沢支所のもの。晒、トラ晒の程度を確認するため支所の倉庫で現物見付。その後、仁科支所にも寄り、入札会場へ。9月に開催された東京都の入札結果からすれば八木沢の高値は十分予想できるがどの程度の高値かは見当がつかないところ。
 応札商社はファックス入札1社を含め8社。結果は八木沢以外の組合支所のものは前回同様大きな変動はなく落札。八木沢支所の落札値は驚くほどの高値が付くものが続出。前回高値が付いた落札値の3割、4割アップの高値が付くものが多々出た。想定した高値のそのまた一つ上の高値を付けなければ落札できない結果となった。
 天草の良しあしを見て値を付けるのではなく応札者の顔を見て値を付けなくてはいけないのが今回の入札会であった。
 静岡県入札会は来月11月が最終回。さてどんなことになるのやら。

(報告/専務 森田智治)

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18 2016/11/11 静岡県第8回入札会

 回を重ねること8回、静岡県入札会も今回で今年最後の入札会となる。出品は508本12,556kg。入札商社は7社。
 今回の出品の内約6割が土肥小下田のもの。前回の八木沢と同様、赤草、晒、トラ晒の確認のため小下田の倉庫で現物見付。その後、松崎町雲見支所でも現物見付をして入札会場へ。
 入札会も終盤に入り相場も落ち着き始めた感があるが前回の八木沢の落札値を考えると必要とするものにはまだまだ予断を許さないところがあるような気がする。特に例年なら春先の入札会に八木沢の天草が出品されるのが通例だが、今年は今までの集荷が少なく来年は夏以降の出品となる可能性が高いと言われているだけに今回の小下田の応札にはチカラが入る。
 結果はとびぬけた応札は見られずほぼ前回同様の落札値がついた。前回同様ということは、小下田の落札値は前回の八木沢の落札値と同じく高値がついたということなのだが。
 入札会終了後、生産者漁協組合の人と入札商社との懇親会があった。今年の静岡県の天草収穫量は103トンと去年より若干減少ないながら落札単価は1割以上上がっていること、一部地域で潜水ダイバーによる天草採取が考えられていること。土肥の晒天草が「静岡県食のセレクション」に認定されたことなどが発表された。

(報告/専務 森田智治)

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19 2016/11/17 東京都 第3回入札会

 東京都 第3回入札会が11月中旬に開催され(11月17日)、本年度の入札会は終了した。出品量は8,285sで、例年と比較すると半分程度であった。また年間出品量も24,362sで昨年の年間出品量と比較して58%であった。過去5年間の出品量で比較してみても2013年43,903kg、2014年43,210kg、2015年36,163kgであり、大幅な減産であった。
 この時期に出品されるテングサは他地域と同様、夏草が多い。この為、カキやベトが付着する傾向があるが、出品されたテングサに関してはそれほどでもなく、綺麗なテングサであった。また晒も綺麗に晒されており、なかなかの良質であった。ただし、一部の地域では同じ等級の中でも良し悪しがあり、業者で相談して再度、等級を振り分けた。
 入札業者は9社。東京都のテングサは太く、他産地で代替が効かないこと、また出品量が激減していることもあり、これまでかなりの高値で落札されている。今回も落札値は高値となったが、前回程ではなく少し落ち着いた落札値となった。
 今回の入札会でH28年度の入札会は全て終了した。昨年度の価格が影響を及ぼし、年間を通じて高値となった入札会であった。

(報告/常務 森田尚宏)

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20 2016/12/2 平成28年度(平成28.4〜平成28.11)てんぐさ概況

 全国のてんぐさ入札(生産)量

平成28年は入札数量、*の東京、高知、長崎は一部入札外数量を含む。**は推定値。
平成27以前は生産数量(入札数量+入札外数量)です。

産地\年 平成28年 平成27年 平成26年 平成25年 平成24年 平成23年 平成22年
東京都 * 32 44 52 53 63 53 57
静岡県 103 111 106 117 115 101 155
三重県 11 8 8 16 15 11 18
和歌山県 12 9 12 14 14 21 13
徳島県 36 26 45 32 37 37 34
愛媛県 118 149 160 146 86 80 69
高知県 * 13 11 29 40 18 36 20
長崎県 * 10 20 13 23 21 26 15
上記産地計 335 378 425 441 369 365 381
全国生産量 ** 470 486 510 559 481 489 442

(単位:トン)株式会社 森田商店 調べ h28(2016).12.2

 今年のてんぐさ入札会は平成28年11月17日の東京都第3回入札会で終了した。
 全国の生産数量は入札数量と入札外数量で推定470トンになった。平成27年は486トンで、対前年96.7%となり3年続きの減産で昨年同様、今年も500トンを切る結果となった。
 平成26年に発生した強いエルニーニョは平成28年春に終息したが、海水温、台風の発生等に大きく影響を及ぼした。
 昨年の不作状況から今年の生産量増大を期待して始る各地の天草入札会は当初予定の東京都伊豆諸島産の生育が極端に悪く、予定の5月開催が中止、さらに6月も入札会開催目途が立たない状態になった。
 不作原因は1月の水温が適正温度といわれる13℃以下のところ平成28年1月は15℃以上で終始したことによる(主催者の東京都漁連担当者談)。
 そのような状態で始まった6月の徳島県入札会は昨年9月徳島第2回の高値を引き継ぎ、昨年同時期6月第1回の25%から40%高となった。その後静岡県、愛媛県と回重ねるごとに高値を更新していった。ようやく7月になって東京都伊豆諸島産入札会が開かれたものの昨年7月までの累計16トンのところが8.5dと約50%の出品と少なく、伊豆大島岡田産天赤1等は昨年比56%高までになった。
 夏の天候状況はエルニーニョ現象が春まで続いた名残と見られ6月末まで台風の発生が無かった。これは統計のある昭和26年(1951年)以降過去2回(平成10年、1998年と昭和48年、1973年)しかないことである。 以後8月に入り台風は次々と発生、東日本を針路としたが天草採取に悪影響を及ぼすほどではなかった。
 梅雨明けは九州南部が平年より4日遅いものの四国地区は平年並み、東海地区は3日早くなった。
 天草の主たる採取時期は例年5月から8月前半までである。 
 結果、夏場の天草の採取条件は悪くはなかったものの、もともとの作柄が悪いのが大きく影響して後半も大きく数量が伸びるところまでいかなかった。ただ高値は漁業者の生産意欲を高め、伊豆神津島、千葉県房総半島、神奈川県三浦半島など一部の地域では生産量が増えた。 
 また、海外動向では韓国から平成28年10月末で348トン(平成27年10月末346トン)モロッコから平成28年10月末で1,111トン(平成27年10月末569トン)となっている。
 今年の総輸入量は10月末までで2,003トンである。平成27年10月末まででは1,314トン、平成27年年間計では1,680トンであった。
 平成28年10月までの輸入数量はモロッコが前年に比べ大幅増え、総輸入数量増につながっている。平成23年から続くモロッコの輸出規制が平成28年に好転していることに起因する。
 価格は為替が平成27年1ドル120円~125円(平成27年6月、月間終値平均1ドル=123.6円)が平成28年の1ドル105円前後(平成28年6月月間終値平均1ドル=105.45円)で推移したことにより現地価格の上げはあるものの輸入価格は微増(5%~10%高)にとどまった。
 海外からの輸入状況、特に価格は為替如何によるが、こればかりは相当程度の幅(1ドル100円から120円)を考慮せざるを得ない。
 今年の国内天草価格はひとえに作柄不良により異常高値となったが、平成29年春からの価格は平成29年の年明け1月から2月の海水温が生育に適正がどうかにかかっている。エルニーニョ現象は収まっているので大幅な不作にはならないと推測する。
 価格面では十分な水準まできているので浜の生産意欲は維持できると思われ、あとは採取時期の海況状況によるところとなる。
 全国数量確定値は平成29年3月末に報告できる。

(報告/社長 森田庄次)

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